PHPインストール

PHPはWebシステムを作成する時に主に使用されているプログラム言語です。
多くのレンタルサーバーで使用でき、小規模~大規模なWebシステム開発ができ多くのWebサイトで使用されている実績があります。
今回はPHPのインストールとApacheで使用する為の設定をご紹介します。


PHPのサイトへ移動し「downloads」をクリックしPHPバージョン一覧ページへ移動します。


「Windows Binaries」の「PHP 5.2.8 zip package」をクリックしダウンロードページへ移動します。
※今回は5.2.8を対象にしていますが、最新のバージョンがあった場合はそちらを選択してください。
※「PHP 5.2.8 installer」のWindowsインストーラも用意されていますが、インストーラだとPHP拡張モジュール(.dllファイル)が含まれていません。
インストーラはPHPを動作させる最小限の機能しかなく、拡張モジュールの自動設定ができないなどの制約がありますのでインストールする時は「zip_package」を推奨します。


ダウンロード元のサイトを選択します。どこのサイトを選択しても構いません。今回は赤枠の「jp.php.net」を選択しました。
クリックをするとファイルをダウンロードする画面がポップアップで出ますので自分のパソコンに保存して下さい。

ダウンロードしたファイルを解凍ソフトで展開して下さい。
展開したファイルを分かりやすいフォルダ名前で分かりやすい場所に移動してください。
今回は「php5」とフォルダ名を付けて「C:\」の直下に移動しました。
展開したフォルダに「php5ts.dll」というファイルがあります。このファイルをコピーして「Windows Vista」なら「C:\Windows\System32」に「Windows XP」なら「C:\WINDOWS\system32」に保存して下さい。
次はPHPの設定ファイルを作成します。「php.ini-recommended」というファイルをコピーして「php.ini」に変更します。
次にPHPの設定をしたいので「php.ini」をメモ帳かなにかのテキストエディタで開いて下さい。
「extension_dir」の箇所に展開したフォルダの中にある「ext」フォルダのパス「"./ext"」を「extension_dir = "./ext"」のように記述します。
この「ext」フォルダにはPHPのモジュール(機能)のファイルが保存されています。
例えばこのフォルダに入っているモジュールを有効にしたい場合は「extension=モジュールのファイル名」と記述します。
既に「php.ini」の中に「ext」フォルダのファイル名が「;extension=」と記述されています。
ただ、「;」が先頭についているので使用する場合は「;」を削除して有効にしなくてはいけません。「php.ini」内の「;」はコメントアウトとなります。
PHPで日本語を使用できるようにするために下記の処理をして下さい。
「extension=php_mbstring.dll」の「;」を削除しこのモジュールを有効にして下さい。
「mbstring.language」に「;」が記述されていたら削除して下さい。こちらはPHPで「mb_send_mail」関数を利用する時に日本語のメールを送れるようにする設定です。もし「 = Japanese」でなかったら「Japanese」と記述して下さい。
「mbstring.http_input」に「;」が記述されていたら削除して下さい。こちらはPHPのHTTP入力文字エンコーディング(フォームで送信した入力文字の文字コード)のデフォルト値となります。文字コードを自動で変換されて文字化けするのを防ぐために「= pass」と設定して変換させないようにして下さい。
「mbstring.http_output」に「;」が記述されていたら削除して下さい。こちらはPHPのHTTP出力文字エン コーディング(PHPの関数のechoなどで表示した出力文字の文字コード)のデフォルト値となります。「mbstring.http_output」は「mb_output_handler」が実行された時「ob_start("mb_output_handler")」と指定された時に動作しますが、文字コードを自動で変換されて文字化けするのを防ぐために「= pass」と設定して変換させないようにして下さい。
上記設定をまとめると下記のようになります。
mbstring.language = Japanese
mbstring.http_input = pass
mbstring.http_output = pass
文字コードなどの細かい設定は.htaccessかプログラム内部でシステムに合わせて行った方が文字化けなどのトラブルが少なくなります。

次にApacheにPHPを使用できるように設定します。
Apacheをインストールしたフォルダの中にある「conf」フォルダに移動し「httpd.conf」ファイルをテキストエディタで開いて下さい。
「LoadModule」と最初に記述されている箇所を探して下さい。この「LoadModule」の一番最後にインストールしたPHPのフォルダの中にある「php5apache2_2.dll」ファイルを読み込ませる「LoadModule php5_module PHPフォルダにあるphp5apache2_2.dllのパス」を追加します。
例:LoadModule php5_module C:\php5\php5apache2_2.dll
ApacheでPHPの設定ファイル「php.ini」を読み込ませるために「httpd.conf」ファイルの一番最後に「PHPIniDir PHPをインストールしたフォルダのパス」を追加します。
例:PHPIniDir "C:\php5"
以上で設定は完了です。設定を反映させるためにApacheを再起動します。
スタートメニューのプログラムファイルの中にある「Apache HTTP Server」の場所にある「Control Apache Server」の「Restart」をクリックしApacheを再起動させます。
または、右下にあるタスクトレイのをダブルクリックし「Apache Service Monitor」を起動させます。
この中の「Restart」をクリックしてApacheを再起動させる事もできます。

以上でPHPのインストールは完了です。
PHPがインストールされているか確認するため「phpinfo.php」というファイルをApacheの「htdocs」の中に作り、
<?php phpinfo(); ?>
と記述して保存します。
http://localhost/phpinfo.php」とURLに記述してPHPの設定情報のページが表示されたら無事にインストールされています。